25・詩103編

わが、魂よ、主をほめまつれ、
  わがうちなるすべてのものよ、そのきよき御名をほめまつれ。
わがたましいよ、主をほめまつれ、
  そのすべての恵みを忘るるなかれ。
主は汝がすべての不義をゆるし、
  なんじのすべての病をいやし、
汝の生命(イノチ)をほろびよりあがないいだし、
  いつくしみと憐れみとを汝にこうぶらせ、
汝の口をよき物にてあかしめたもう、
  かくて汝は若やぎて、鷲の如く新たになるなり。
主は我らの罪の量(カサ)にしたがいて、我らをあしらいたまわず、
  我らの不義のかさにしがたいて、報いたまわざりき。
主をおそるる者に、主の賜うその憐みは大いにして
  天の地よりも高きがごとし。
その我らより咎(トガ)を遠さけたもうことは
 東の西より遠きがごとし。
主のおのれをおそるる者を憐れみたもうことは
  父はその子をあわれむがごとし。
主は我らの造られし状(サマ)を知り、
  我らの塵なることを思いたまえばなり。
人のよわいは草のごとく、
  その栄えは野の花のごとし。
風すぐれば失せてあとなく、
  その生(オ)いいでし所に問えど、なお知らざるなり。
しかはあれど主の憐れみは、とこしえよりとこしえまで、主をおそるる者にいたり、
  その義(タダ)しきは、子らのまた子らに至らん。
その契約をまもり、
  その御論(ミサトシ)を心にとめて行う者ぞ、その人なる。
主はその宝座(ミクラ)を、もろもろの天にかたくすえたまえり、
  そのまつりごと万(ヨロズ)の物のうえにあり。
主につかうる使いよ、主の御言葉の声をきき、その御言葉を行う勇士(マスラオ)よ、
  主をほめまつれ。
その万軍よ、その御心を行うしもべらよ、
  主をほめまつれ。
その造りたまえる万(ヨロズ)の物よ、主のまつりごとの下なるすべての所にて、主をほめよ。
  わが魂よ、主をほめまつれ。