23 詩96編

あたらしき歌を主にむかいてうたえ、
  全地よ、主にむかいてうたうべし。
主にむかいてうたい、その御名をほめよ、
  日ごとにその救いをのべつたえよ。
もろもろの国のなかに、その栄光をあらわし、
  もろもろの民のかなに、その奇(クス)すしきみわざをあらわすべし。
そは主は大いなり、大いにほめたたうべき者なり、
  もろもろの神にまさりて、おそるべき者なり。
もろもろの民のすべての神は、ことごとく空(ムナ)し、
  されど主は、もろもろの天を造りたまえり。
貴きと、御稜威(ミイツ)とは、そのみまえにあり、
  力と美(ウル)わしきとは、その聖所にあり。
もろもろの民のやからよ、栄光と力とを
  主に与えよ、主にあたえよ。
その御名にかなう栄光をもて、その大庭にきたれ、
  供物(ソナエモノ)をたずさえて、その大庭にきたれ。
きよき美わしきものをもて、主をあがめ、
  全地よ、そのみまえにおののけ。
もろもろの国のなかにいえ、
  主はすべおさめたもう、
世界も堅く立ちて、動かさるることなし、
  主は直きをもて、すべての民をさばきたまわんと。
天はよろこび、地はたのしみ、
  海とそのなかにみつるものとは鳴りどよみ、
田畑とそのなかのすべてのものとは喜ぶべし、
  かくて林のもろもろの樹(キ)もまた、主のみまえによろこびうたわん。
主きたりたもう、
  地を審(サバ)かんとてきたりたもう。
義をもて世界をさばき、
  その真実(マコト)をもてもろもろの民をさばきたまわん。