8 詩27編

主はわが光、わが救いなり。
  われ誰をか恐れん。
主はわが生命(イノチ)の力なり、
  わが恐るべき者は誰ぞや。
たとい軍人(イクサビト)、栄(エイ)をつらねて我を攻むるとも、
  わが心おぞれじ。
たとい戦いおころて我を攻むるとも、
  我になお頼みあり。
われ一つのことを主に請(コ)えり、我を求む、
  われ主のうるわしきを仰ぎ、
その宮を見んがために、
  わが世にあらんかぎりは、主の家に住まんとこそ願うなれ。
主は悩みの日に、その行営(カリイオ)のうちに我をひそませ、
  その幕屋の奥に我をかくし、
巌(イワオ)の上に我を高くおきたもうべければなり。
  今わが首(コウベ)は我をめぐれる仇の上に、高くあげられるべし、
このゆえにわれ主の幕屋にて、喜びの供物(ソナエモノ)をささげん、
  われうたいて主をほべたたえん。
わが声をあげて叫ぶとき、主よ、ききたまえ、
  また憐れみてわれにこたえたまえ。
汝らわが顔をたずねもとめよと、(かかる御言葉のありしとき)、
  わが心なんじに向かいて、主よ、われ汝の御顔をたずねんといえり。
ねがわくは御顔をかくしたもうなかれ、
  怒りて汝の僕(シモベ)をとおざけたもうなかれ。
汝われの助けなり、
  ああわが救いの神よ、汝を追いいいだし、我をすてたもうなかれ。
わが父母(チチハハ)われをするつとも、
  主われを迎えたまわん。
主よ、汝の道を我に教え、
  わが仇のゆえに、我を平(タイ)らかなる道にみちびきたまえ。
いつわりの証しをなす者、あらびを吐く者、
  我にさからいて起り立てり。
ねがわくは我を仇にわたして、
  その心のままになさしめたもうなかれ。
我も主のいつくしみを、
  生ける者の国にて見るの頼み、なからましかばいかにぞや。
主を待ち望め、雄々(オオ)しかれ、汝の心を堅うせよ、
  かならずや主を待ち望め。