ヨハネの黙示録3章7〜21節

 《今日の聖書朗読》では現在ヨハネの黙示録に入っている。黙示録はわかりづらいというのが多くの人の印象である。「黙示」とは黙って示すと書きますが、もともと隠れていたものがあらわにされるとか、神の側から一方的に示されるということである。この世の出来事には分からないことが多くある。しかし、それが分かるときがくる。それが世の終わりの時である。黙示録は再臨の主と新しい天と地を待ち望みつつ書かれたものである。書かれた時代はローマ皇帝ねネロからドミティアヌス(紀元「67年〜95年)によってなされたキリスト者への迫害の時である。何でも自由に語ったり、自分の言おうとすることを直接に表現出来ないときであった。教会は迫害に苦悩し、もがき、信仰が揺らいだ。多くの惑わす者も出た。ふるいにかけられ脱落する者や殉教者も出た。そのような時代に、教会を励まし、勇気づけるために書かれたものである。


03:07フィラデルフィアにある教会の天使にこう書き送れ。
『聖なる方、真実な方、ダビデの鍵を持つ方、
この方が開けると、だれも閉じることなく、
閉じると、だれも開けることがない。その方が次のように言われる。 03:08「わたしはあなたの行いを知っている。見よ、わたしはあなたの前に門を開いておいた。だれもこれを閉めることはできない。あなたは力が弱かったが、わたしの言葉を守り、わたしの名を知らないと言わなかった。 03:09見よ、サタンの集いに属して、自分はユダヤ人であると言う者たちには、こうしよう。実は、彼らはユダヤ人ではなく、偽っているのだ。見よ、彼らがあなたの足もとに来てひれ伏すようにし、わたしがあなたを愛していることを彼らに知らせよう。 03:10あなたは忍耐についてのわたしの言葉を守った。それゆえ、地上に住む人々を試すため全世界に来ようとしている試練の時に、わたしもあなたを守ろう。 03:11わたしは、すぐに来る。あなたの栄冠をだれにも奪われないように、持っているものを固く守りなさい。 03:12勝利を得る者を、わたしの神の神殿の柱にしよう。彼はもう決して外へ出ることはない。わたしはその者の上に、わたしの神の名と、わたしの神の都、すなわち、神のもとから出て天から下って来る新しいエルサレムの名、そして、わたしの新しい名を書き記そう。 03:13耳ある者は、“霊”が諸教会に告げることを聞くがよい。」』 03:14ラオディキアにある教会の天使にこう書き送れ。『アーメンである方、誠実で真実な証人、神に創造された万物の源である方が、次のように言われる。 03:15「わたしはあなたの行いを知っている。あなたは、冷たくもなく熱くもない。むしろ、冷たいか熱いか、どちらかであってほしい。 03:16熱くも冷たくもなく、なまぬるいので、わたしはあなたを口から吐き出そうとしている。 03:17あなたは、『わたしは金持ちだ。満ち足りている。何一つ必要な物はない』と言っているが、自分が惨めな者、哀れな者、貧しい者、目の見えない者、裸の者であることが分かっていない。 03:18そこで、あなたに勧める。裕福になるように、火で精錬された金をわたしから買うがよい。裸の恥をさらさないように、身に着ける白い衣を買い、また、見えるようになるために、目に塗る薬を買うがよい。 03:19わたしは愛する者を皆、叱ったり、鍛えたりする。だから、熱心に努めよ。悔い改めよ。 03:20見よ、わたしは戸口に立って、たたいている。だれかわたしの声を聞いて戸を開ける者があれば、わたしは中に入ってその者と共に食事をし、彼もまた、わたしと共に食事をするであろう。 03:21勝利を得る者を、わたしは自分の座に共に座らせよう。わたしが勝利を得て、わたしの父と共にその玉座に着いたのと同じように。 03:22耳ある者は、“霊”が諸教会に告げることを聞くがよい。」』」