「聖霊降臨・慰め主」 使徒言行録2章1〜4節

 今日は聖霊降臨の記念日です。教会ではこの日をペンテコステと呼んで。大切にします。なぜなら、ペンテコステは、聖霊が降った日、そして教会の誕生日だからです。この日に教会は生まれたのです。
 弟子たちは、イエス様の十字架の時、みな恐れて逃げ去った。三日目に復活したイエス様は、復活が信じられない弟子たちに40日の間、何度も御自身を現された。そして弟子たちから離れて、天に帰って行かれた。それから約10日後、つまり十字架から数えて30日目に「聖霊」が弟子たち一人一人の上に降って、その時、初めて彼らは神の偉大な業を悟った。これは人間の知恵や努力に寄るものではなく、聖霊がその人たちに臨んで、悟らせて下さったのです。弟子たちに聖霊が与えられた。言い換えれば、キリストの息吹が吹き込まれ、彼らは生きる者となった。この時が教会の誕生です。

使徒2:1に「五旬祭」の日に、とありますが、ギリシャ語ではペンテコステという言葉が使われています。意味は「第五十日」の日、これはユダヤでは「五十日目の祭り、五旬祭」を表します。
 このことは旧約聖書のレビ記23章に記されている、過ぎ越祭の日から数えて50日目(過ぎ越の日の翌日から7週=49日を数えた日)を小麦の収穫祭として50日の祭、五旬祭(古くは7週の祭)として祝った。この日に聖霊が弟子たちに降った。教会はこの日をペンテコステ、聖霊降臨日、教会の誕生日として大切にしている。イエス様の霊が背霊として弟子たちに臨み、聖霊を与えられた者たちが、神の力を受け全世界に出て行ってキリストの福音を伝えはじめたのです。
使徒言行録1:8 01あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリアの全土で、また、地の果てに至るまで、わたしの証人となる。」

約束の聖霊、降る(使徒言行録)
02:01五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると、
02:02突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。
02:03そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。
02:04すると、一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした。

 もし、私たちの上に、突然突然こんなことが起こったら、当の本人も周りの人たちも、とても驚いたに違いありません。大勢の人達が集まってきた。
 これは後にも先にもこの時だけのことだった。異様なかたちで聖霊が降り、弟子たちは聖霊に満たされた。そして、無学な彼らが、神の偉大な御業(つまりキリストの十字架と復活によって、全ての人を罪より救わんとする偉大な神の業)を堂々と、しかも色々な国の言葉で語り出した。普通では考えられないことが起こった。
 神様は無力な、無学な弟子たちを聖霊で満たし、力を与え、言葉を与え、世界中の人に福音を伝えさせた。神は私たちをも用いて下さる。
 
聖霊は神の賜物(使徒言行録
02:38すると、ペトロは彼らに言った。「悔い改めなさい。めいめい、イエス・キリストの名によって洗礼を受け、罪を赦していただきなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けます。 02:39この約束は、あなたがたにも、あなたがたの子供にも、遠くにいるすべての人にも、つまり、わたしたちの神である主が招いてくださる者ならだれにでも、与えられているものなのです。」


聖霊の働き
ヨハネによる福音書14章
14:16わたしは父にお願いしよう。父は別の弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる。
14:17この方は、真理の霊である。世は、この霊を見ようとも知ろうともしないので、受け入れることができない。しかし、あなたがたはこの霊を知っている。この霊があなたがたと共におり、これからも、あなたがたの内にいるからである。
14:18わたしは、あなたがたをみなしごにはしておかない。あなたがたのところに戻って来る。

14:19しばらくすると、世はもうわたしを見なくなるが(十字架の死)、あなたがたはわたしを見る(復活)。わたしが生きているので、あなたがたも生きることになる。14:20かの日(ペンテコス)には、わたしが父の内におり、あなたがたがわたしの内におり、わたしもあなたがたの内にいる(聖霊)ことが、あなたがたに分かる。
14:26しかし、弁護者、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊が、あなたがたにすべてのことを教え、わたしが話したことをことごとく思い起こさせてくださる。

 ここには聖霊のことが、弁護者、真理の霊、と記されている。これらは聖霊の性質、働きをよく表している。

@弁護者・・・永遠に共にいて弁護し、慰め、助けて下さる方。
  弁護者パラクリスト(パラクレイスト)永遠にそばにいて下さる方。
 お前の罪は絶対に赦されない。地獄行きだ、という者がいても、聖霊は弁護して下さる。この者は罪多い者だが、キリストを信じ、キリストの血の故に赦されている者だ!神の子だ、天国を約束されている者、と宣言して下さる。
A真理の霊・・・真理へと導き、悟らせる。
ヨハネによる福音書
16:13しかし、その方、すなわち、真理の霊が来ると、あなたがたを導いて真理をことごとく悟らせる。
 罪について、義について、裁きについて、 
 キリストを信じたら、すぐに全てを知るのではなく、徐々に目が開かれ、真理が見えてくる。究極の真理はイエス・キリストである。

 初代教会は7人の世話人を選んだ。その基準が霊と知恵に満ちた評判の良い人たちであった。特にその中でも、ステファノは信仰と聖霊に満ちていた。
 私は口が重く、舌の思い者だが時々、不思議なほどスラスラ言葉が出て来ることがある。自分であって、自分でないような、聖霊の働きを覚える時がある。逆に、冷や汗を掻きながら、絞り出すときがある。聖霊の働きがない、いやないとは言えないが、肉の自分がそこに出ている。それは聖霊が無くなった訳ではなく、聖霊に満たされていない。聖霊が十分に働ける環境、状況にない、ということだろう。日々の生活が問われる。聖霊に満ちるように心がけることが大切だ。
詩編1編
01:01いかに幸いなことか
神に逆らう者の計らいに従って歩まず
罪ある者の道にとどまらず
傲慢な者と共に座らず
01:02主の教えを愛し
その教えを昼も夜も口ずさむ人。
01:03その人は流れのほとりに植えられた木。ときが巡り来れば実を結び
葉もしおれることがない。その人のすることはすべて、繁栄をもたらす。
01:04神に逆らう者はそうではない。彼は風に吹き飛ばされるもみ殻。
01:05神に逆らう者は裁きに堪えず
罪ある者は神に従う人の集いに堪えない。
01:06神に従う人の道を主は知っていてくださる。神に逆らう者の道は滅びに至る。