『聖霊が降る』 (ペンテコステ) 使徒言行録2章1〜7節

 ペンテコステは教会の始まり。教会の誕生日だといわれている。教会に属している者として教会の誕生日、原典に思いを馳せることは、今の自分を、教会を、考えるためにも大切なことではないでしょうか。

 ペンテコステ、教会の誕生日、教会が「オギャーと産声を上げた日として礼拝を捧げてきました。また、この日はイエス様が復活された日から数えて五十日目、五旬節の祭りの日でした。レビ記(23:15 あなたたちはこの安息日の翌日、すなわち、初穂を携え奉納物とする日から数え始め、満七週間を経る。こはこの祭りのことが記されています。)この祭りのことが記されています。過ぎ越の祭りの翌日から五十日目(ペンテコステ::五十番目の)に小麦の収穫祭(七週の祭り)として神への新穀の献げ物を献げたのです。
 神さまはこの日のためになんという長い期間、準備されて来たことでしょうか。丁度母親が赤ちゃん誕生のために色々と準備をするようにです。神さまは御子イエス様の十字架と復活によって救いの御業を成就し、聖霊を送る準備を整え、弟子たちもイエス様との三年間の準備期間を経て、聖霊を受ける備えが出来た時だったのです。
 そして、ついに時が満ち、神は、弟子たちの上に約束の「聖霊」を降し、教会の誕生日とされたのです。弟子たち(信じた群:教会)は「この日」から福音を宣べ伝え始めたのです。「イエスの復活の証人」とされていったのです。。ここに教会の誕生、原点があるのです。

 @聖霊が降る
02:01五旬祭の日が来て、一同が一つになって
集まっていると、
02:02突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。
02:03そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。
02:04すると、一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした。
02:05さて、エルサレムには天下のあらゆる国から帰って来た、信心深いユダヤ人が住んでいたが、
02:06この物音に大勢の人が集まって来た。そして、だれもかれも、自分の故郷の言葉が話されているのを聞いて、あっけにとられてしまった。
02:07人々は驚き怪しんで言った。「話をしているこの人たちは、皆ガリラヤの人ではないか。

 ここに風とか舌という言葉が出て来ますが、これは象徴的な出来事でもありました。激しい風が吹いてくるような音とあるが、「風」は同じ言葉で息とか霊とかをも表します。そして「炎のような舌が分かれ分かれ現れ」、原語では舌は同じ言葉で、、言葉や国語とも訳せる単語です。英語でも舌はtongueタンで、舌だけでなく言葉、国語という意味もあるのと同じです。弟子たちは他の「国々の言葉で話した」とありますが、これ舌という言葉の複数形が使われています。違う言葉(異言)、他の国語で話した、ということです。
 原罪、世界には196の言語があり、そのうち、聖書は2551の言葉に翻訳してきたのです。

 A教会のメッセージ・・・すべての人に福音を
 弟子たちはこの時、何を話したのか。それは「神の偉大な業」(2;:11 神は人を分け隔てなさいません。)です。
その内容はここの後さらにペトロが詳しくほかの11人の弟子たちと立ち上がって、話し始めたとあります。話したのはペトロですが、彼一人だけではなく弟子たち全員で、つまり、教会が一致して福音の言葉を伝えたのです。ナザレのイエスこそメシア、キリストであるということと、このメシア、キリストは死から復活し、すべての人に罪の赦しを与えて下さるという福音です。ここに教会の使命が明らかにされ、聖霊によってその働きが推し進められていくのです。

 Bすべての人に聖霊を注ぐ
 02:16そうではなく、これこそ預言者ヨエルを通して言われていたことなのです。
 02:17『神は言われる。終わりの時に、私の霊を全ての人に注ぐ。すると、あなたたちの息子と娘は預言し、若者は幻を見、老人は夢を見る。』

 ※このことはエゼキエル書36:25.26.にも神が聖霊(新しい霊)を与えることを約束しています。(エゼキエル書36:25.26私が清い水をお前たちの上に振りかけるとき、お前たちは清められる。わたしはお前たちを、すべての汚れとすべての偶像kら清める。私はお前たちに新しい心を与え、お前たちの中に新しい霊を置く。私はお前たちの体から石の心を取り除き、肉の心を与える。)

 C私達も聖霊を受ける
 02:38すると、ペトロは彼らに言った。「悔い改めなさい。めいめい、イエス・キリストの名によって洗礼を受け、罪を赦していただきなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けます。 02:39この約束は、あなたがたにも、あなたがたの子供にも、遠くにいるすべての人にも、つまり、わたしたちの神であ る主が招いてくださる者ならだれにでも、与えられているものなのです。」

 コリントの信徒への手紙一12:13そこで、あなたがたに言っておくが、神の霊によって語る者はだれも「イエスはのろわれよ」とは言わないし、また、聖霊によらなければ、だれも「イエスは主である」と言うことができない。

   @聖霊降臨前・・・・・・肉(罪と死)の力×自分の力・良心・律法

                      聖霊が降る

   A聖霊を受ける・・・・肉(罪と死)の力×自分の力・良心・聖霊(キリスト)

   (パウロの場合)・・・・・肉(罪と死)の×自分の力・良心聖霊(キリスト)

ガラテヤの信徒への手紙2:20生きているのは、もはやわたしではありません。キリストがわたしの内に生きておられるのです。(パウロ)
 イエス様をキリスト救い主と告白し、信じる者にはすでに約束されている聖霊が与えられているのです。この聖霊の導きによく聴き、依り頼んでいくことが信仰者にとって最も大切なことなのです。教会はこの福音を伝えていくのです。
◎ 05:24キリスト・イエスのものとなった人たちは、肉を欲情や欲望もろとも十字架につけてしまったのです。 05:25わたしたちは、霊の導きに従って生きているなら、霊の導きに従ってまた前進しましょう。
◎16:33これらのことを話したのは、あなたがたがわたしによって平和を得るためである。あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている。」